屋形 初CDレコーディング日記(録音奮闘記)
われわれ屋形-GOGOGOは平成9年の2月から,JUWEL SOUNDにおいてレコーディン
グを行なってきました.当初スムーズにいくだろうと思われていたこのレコー
ディングは様々な困難によりすさまじく遅れました.このコーナーではその各
種の苦闘を記します.
これらを読んで,ああ,苦労したんだなあ..と思ってくれた人はCDを買って
下さい(笑).
参考までに当初の予定を書いておきます.
初日 3曲程度のバック(Dr,Ba,Gt(backing),Key)とり
2日目 のこり3曲のとり,ギターソロ一部とり
3日目 ホーンとり,ボーカルとり,ミックスダウン,完成
と,甘ーい計画をたてていました.
初日 ( 1月 28日 )
平和なはじまり
えー,初日は12時から8時までの8時間でレンタルしていました.とりあえず
初めてだったので,10時くらいにレコーディングスタジオに到着しました.
スタジオが空いていたので11時くらいに入れてもらって,セッティングがで
きました.”1時間前からセッティングができるなんてラッキーやな,時間がか
せげたやん”なーんて言っていました.
で,ここで初めて知ったのが,ドラムのセッティングには非常に時間がか
かるということ.
誤算1 セッティング時間
とにかくマイクたてたり,いろいろ調整したりしているとあっという間に時間
がたってしまう.他にもみんなの分のヘッドフォンを用意したり,キーボード
を別の場所に移動させたり(キーボードはスタジオではなく,ミキシングルー
ムで録音されることになった.これは,キーボードだけ直接とるのではなく,
いったんMIDIに落してしまうかららしいです),結構時間がかかった.で,結
局セッティングが終ったのは1時くらいで,それから少し練習して採りはじめ
ることになった.
当初の予定では,屋形参上とCHANGE MYSELFとヤカタカタブラはバックトラッ
ク一発どり(一緒に演奏してとってしまうこと)して,あとの曲は順番にとって
いくことにしていました.
誤算2 ヘッドフォン
一発とりをするときにはみんなで演奏するわけですが,当然トラック(録音す
る場所のようなもの)は別に採るため,ベースはラインのみ(アンプからは音を
出さない)でとり,ドラムとギターはなるだけ場所を離して,さらに音は小さ
めにし,ギターは障害物で囲ってドラムのマイクに入らないようにします.キー
ボードは別室なので関係なく,ボーカルは一緒にはとりません.
そのため,各楽器の音をまとめてヘッドフォンで流し,それを全員がつけるこ
とによって演奏します.したがって僕(ベース)はアンプから音が出てこないた
め必ずヘッドフォンをつけなくてはいけません.
また,リズムをとるために(合わせるために),ヘッドフォンからはクリック
(通称どんかま)が流れています.ぼくらは,それはドラムのみが聞き,他の人
たちはドラムの音を聞いて演奏するのかな,と思っていて練習でもドラムのみ
にクリックを聞かせていました.
で,実際はなんと全員にクリックが聞かされるということでした.自分の音が
ヘッドフォンからしか流れてこないだけでもつらいのにあのコンコンいう音が
流れてくるなんて!と思いましたが,はずすと自分の音が聞こえないのでしょ
うがありませんでした.せめて小さくしてもらおうと思って小さくしてもらっ
たら今度はドラムのやつ(以降,山貫)が,聞こえにくいらしくて,結局しょう
がなかった.
順調?
で,2時ごろから屋形参上,ヤカタカタブラ,CHANGE MYSELFを次々と録音し,
ギターとかキーボードはとり直しするが,まあリズム体に関してはそれほど時
間もかけられないしこれでいいか,というくらいまで出来上がりました.この
間1時間半くらいで,おいおい,もしかして早く終っちゃうんじゃないの?と
か思いました(まったくの妄想でした)
誤算3 予定変更
当初の予定では,この3曲を完成させてから次の3曲にいく予定だったので,
とりあえず終ったところでギターの重ねやソロ,調子が良ければボーカルなん
かを一気にとってしまう予定でした.しかし,ドラムのセッティングは時間が
かかるということから,今日中にリズム体は全部とってしまおう,ということ
になってしまいました.そのときの僕の心境はとても暗いものでした.残った
曲はPOWER OF SPRING WIND, OVER THE TIME, クローバーという僕にとって難
しい3つだったからです.もっと練習してからだと思ってたのに突然今日とは!
難航
で,4時半くらいからリズムとりを始めました.僕同様山貫も苦手な曲が多い
らしくなかなかうまく録音できず,結構な時間を消費してしまいました.はじ
めはギターと一緒に3人でとっていましたが,より弾きやすくと思って途中か
らはリズム体だけでとっていきました.POWER OF SPRING WINDは比較的短時間
で採り終えることができましたが,OVER THE TIMEは難航し,大変時間を食っ
てしまいました.さらに,
誤算4 機材トラブル
どうも機材(スタジオの録音機材の方)の調子が悪く,変な音が入ったり,音量
が変だったりして,原因がわからず時間を食う場面もありました.リズム体の
僕らも疲れきってしまい,大変でした.
一日目やっと終了
OVER THE TIMEをとり終えて,最後にクローバーをとりましたが,ぜんぜんで
きないうちにタイムリミットがきてしまい,一日目終了.へとへとになってし
まいました.
誤算5 録音方法
結局,採った曲は5曲でしたが,ギターやキーボードは全部とり直すことになっ
たので採用されたのはドラムとベースだけでした.後半の曲は最初三人で弾い
て,やっぱり二人で採り直すという有り様だったので,こんなことなら最初か
らベースとドラム二人だけでやっときゃ良かった.そうすれば時間の余裕もで
きたのに..
二日目 ( 2月 1日 )
二日目は一日目から3日間空いた2月の1日で,再び12時から8時までの予定
をとりました.
今日の予定
今日の予定は,クローバーのリズムとりをやって,その後屋形参上とCHANGE
MYSELFとヤカタカタブラの三曲に関しては,ギターのバッキングとキーボード,
ボーカルを全て終らせ,三日目のためにOVER THE TIMEのバッキングも終らせ
ておく,という予定でした.一日目のことがあるのであまりきついスケジュー
ルにはせず,ある程度余裕をもったスケジュールを立てたつもりでした.
今回はすぐにおわらすぞ
今日はクローバーのリズムとり
から始めることはわかっていたので,僕(Ba.)と山貫(Dr.)は11時過ぎにスタジオ
につきました.そして早めにスタジオに入れてもらって二人で少し練習を行な
いました.まあ,前回あんなけしんどかったので今回はすぐに終らせてやろう
という気になっていたのです.
誤算6 あれ?スティックは?
さて,練習しようと思ったのですが,山貫がまず”スネアは森本の車に置きっ
ぱなしだ”とのたまいました.まあ,もともと置いてあるスネアでいいやん,
と思って,さあ練習しようと思ったら”スティックもスネアと一緒に置いてま
す”ときたもんだ.あたりを探しても見つからないので,下のスタジオの事務
所にいってみたら売っていたので,それを購入して,やっと練習をやりました.
といっても少ししかできなかったが..
誤算7 再セッティング
当初(向う側の)予定では,リズムとりは1日目のレコーディングで終るはずだっ
たので,ドラムの録音をするためにまたもやマイク立てや,音バランスの調整
などをしなければならず,結局一時間近くはそれに費やす結果となりました.
リズムとり終り!
で,遅れ気味に始まったレコーディングは,結局2回目のテイクがまあ,いい
でしょうということであっさり終ってしまった.あとは見てるだけでいいなん
て..前回のしんどさとはえらい違いだ.これからみんなはこのしんどさを味
わうのだ..
その後の方針
その後は,比較的楽であろうと思われる順にやっていこうという話しになって,
CHANGE MYSELFのギターバッキングのクリーン(ひずんでない方)と,キーボー
ドのかたいっぽ,ボーカル両方,そしてヤカタカタブラのギターバッキングとキーボード
とボーカル両方,屋形参上のギター全部とキーボードをやっていくことになり
ました.
誤算8 え,そんなことできるの?
今日は結構キーボードをとる予定で始めていきましたが,なんとキーボードは
MIDIを使うため,一回演奏した後でも音単位で修正ができるというのです.
だから,演奏を多少失敗しようが後からその失敗した部分をいじくって直して
しまえばいいわけで,これによってすごい時間が短縮できるんちゃう?と喜び
ました.実際キーボードの難しい曲ではどんなけ時間かかるんやろ?と心配し
ていましたので,これはうれしい誤算でした.
誤算9 それでも遅れるキーボードとり
で,早く終ると思われていたキーボードとりですが,全くの思い違いですさま
じく遅れる結果となりました.ギターに関しては,バッキングのみということ
もあり,比較的少ない回数でとり終えることができましたが,キーボードは音
色毎に録音したり,また,採ったら一度最初から全部聞いてみてからもっかい
弾き直す,といった効率の悪いやり方のせいもあって予想してたより全然進み
ませんでした.でもCHANGE MYSELFとヤカタカタブラのボーカルとりまでは何
とかできました.
二日目終了
録音が終った後,今日までにできている段階の音をカセットテープに録音して
もらいました.まだリズム体しか録音されていない曲も多かったのですが,
CHANGE MYSELFなんかはあとギターソロを入れるだけの状態で,結構曲になっ
ていてうれしかった.
三日目 ( 2月 5日 )
今日はスタジオの都合もあって,12時から6時までの6時間,ということに
なりました.また,今日はホーン隊(SAX.武嶋,Tb.芝田)が来ることになって
いたので,ホーンとりをメインにしてやっていこう,ということになりました.
本日の予定
今日は,ホーン体が来るということで,ホーンが入っている3曲(屋形参上,
OVER THE TIME,ヤカタカタブラ)をやるために,まずOVER THE TIMEのギター
バッキングをとって,ホーン3曲をやってからキーボードの残りをやってしま
おう,という計画でした.なぜOVER THE TIMEのバッキングからやるかという
と,ホーンを入れる時にベースだけじゃやっぱりやりにくいだろうけど,ギター
が入ってたらできるだろう,という考えからでした(まあ,ほんとは二日目に
できてるはずだったんだけど..).
誤算10 ホーンって時間かかる
いろいろ準備をして,とり始めたのが1時くらいで,OVER THE TIMEのバッキ
ングを採り終えたのが2時くらい.それからホーン隊の録音を始めました.
ホーン隊はいつも演奏をサラッとこなす連中なので,4時くらいまでには全て
終らせてあとはキーボードとりの時間にしようと考えていました.しかし..
誤算11 しまった!そんなの考えてなかった!
まず,屋形参上からとり始めました.ホーンはソロ以外は1トラックでとって
しまうため,3人のうち誰か一人でも失敗してしまうともう一回採り直しになっ
てしまいます.でも,始まりたてだったのでまあみんな元気で,30分くらい
で終えることができました.しかし,ヤカタカタブラのホーンを録音する時に
恐ろしい事態が発生しました.
終れん..
ヤカタカタブラは,終り際にテンポを落しながら終ります.しかし,ドラムと
ベースは各小節の頭しか弾かないので,ホーンとしてはどんな感じでテンポが
落ちていくのかが全くわからなかったのです.バックをとる時はお互いを見な
がらやっているのでうまく行きましたが,ホーンはバックを聞くことしかでき
ず,さらに各小節を埋めるようなフレーズだったので,なめらかにテンポを落
しつつ,タイミング不明のバックと合わせる,という無謀な状況になってしま
いました.もちろん3人の内だれかが失敗すればやり直しになるので,これに
はさすがに時間がかかりました.
なんとか..
何度も何度もチャレンジを繰り返した結果,やっと一応満足できる結果になり,
次にうつれることになりました.この時にはもしかしたらソロ両方とも採るの
は無理かも知れないな..という気持ちが少し表れてきていました.
次に採ったのはPOWER OF SPRING WINDのホーンでした.この曲はトロンボーン
のみが入っている曲なので,比較的早く終るかな?と思っていましたが,やっ
ぱり遅れました.さすがに録音ですし,なかなかうまくいくテイクがとれず,
なんとかとり終った時には芝田(Tb)ちゃんはくたくたになっていました.僕は
一日目の自分を思い出して,ああ,こんなんやったなあ..などと思っていま
した.で,これで何とかホーンのバッキングは終了して,後はOVER THE TIME
とヤカタカタブラのサックスソロだけになりました.武嶋(Sax)やったらもし
かしたらすぐ終るかも知れんなー,と思っていました.もうその時点で5時前
くらいになっていて,今日はキーボード採りはちょっとできんかなー,と思っ
ていました.
誤算12 武嶋 はまる
まずはOVER THE TIMEのソロから採り始めて,何回かとってみましたが,どう
も満足できないtらしく,これ以上やってもうまくいきそうにないのでとりあ
えずヤカタカタブラに変更してこちらをとっていきました.しかしこちらも何
回とっても納得できないらしく,なかなかいい演奏が録音できませんでした.
やればやるほどにはまっていって,やばい..という雰囲気がたちこめていま
した.武嶋はその時の雰囲気でアドリブで演奏するやつなので,はまってしまっ
たらなかなかたちなおれないのかもしれません.結局満足できるソロがひけな
いまま時間切れとなってしまいました.
やるしかないな..
このままではいつまでたってもレコーディングが終らない..本気で心配になっ
てきました.僕たちは当時大学4年のメンバーが多く,あまりずれ込むと卒論
で忙しくなってしまう可能性があったため,なるだけ早くレコーディングを終
らせる必要がありました.そこで,JEWELのオペレーターの人(以降 フクシマ
さん)が,”オペレーティングルームだけだったら空いてるからキーボードな
ら今からでも録音できるよ”という風に言って下さったので,急きょオペレー
ティングルームを借りてキーボードの録音をすることになりました.キーボー
ドの他に,クローバーという曲でピアノを弾く西坂も残って,やってしまうこ
とになりました.
誤算13 そんなにかかったの?
で,二人で残ってキーボードの録音をしたらしいですが,6時すぎから始まっ
たキーボード録音はなんと夜中の2時くらいまでかかる結果となりました.途
中からはオペレーターの人も無しでやっていたので,MIDIの扱い方を覚えるく
らいまで録音したそうです.おつかれさまでした.
三日目終了
そして,三日目の録音が終了しました.結局三日目でできたのは,キーボード
全部と,OVER THE TIMEのギターバッキング,ホーンのバッキングでした.も
し延長してなければホーンのバッキングとOVER THE TIMEのギターバッキング
しかできていなかったことになります.おそろしい効率の悪さでした.
四日目 (2月7日)
今日は,予定では(もちろん遅れた結果できた予定だが)今日が最終のレコーディ
ングになる予定だった(もちろん過去形).4時から12時までの予定でレコー
ディングを始めました.
今日の予定
今日の予定は,最終日なのでもちろん残り全部なのですが,残っていたのは
CHANGE MYSELF以外のギターのバッキングと,武嶋のサックスソロ2曲,純也
の屋形参上のホーンソロ,CHANGE MYSELFとPOWER OF SPRING WINDとクローバー
のギターソロ,屋形参上,クローバー,OVER THE TIME,POWER OF SPRING
WINDのボーカルと,コーラス3曲と,ヤカタカタブラのボンゴでした.こう並
べてみてもわかるとおり,今までのようなペースではとても間に合わない量で
す.でも,何としても今日おわらすぞ!という決意のもとでレコーディングを
始めました.
やっぱりはまる
まずはホーンから採ろうということになって(武嶋の時間の都合もあって)先に
純也のトランペットソロと武嶋のサックスソロからとり始めました.純也のほ
うは結構短いソロだということもあり,結構短時間で終りました(それでも30
分くらいはかかったが).で,武嶋の方はまたもやはまってしまい,結構な時
間を食ってしまいました.でも,なんとか採り終えて,とりあえずホーンセク
ションに関してはすべて採り終りました.後はギターとボーカルを適宜交替し
ながら録音していくことになりました.
やっぱり終らんわ
ギターはついにソロを採り始めることとなりました.で,やっぱり時間がかか
り,じわじわと予定の時間からは遅れていきました.結局ギターソロに関して
は,まずCHANGE MYSELFとPOWER OF SPRING WINDができて,その後ボーカルを
採り始め,クローバーとOVER THE TIMEを採った.そして,次にOVER THE TIME
のギターソロをとろうとしたらなんと!
誤算14 やってもーてたー(from リズム体)
OVER THE TIMEに関してはフェードアウトすることが決定していたので,どこ
で切るかなー,という話しをしていました.そして,実際ソロをとり始めたら
なんとバッキングの長さが足りませんでした.ギターソロの途中くらいの長さで平然と終っ
てしまっていたのです.録音した時にはみんなつかれていたせいか短いなんて
ことは気づかず,えらいこっちゃということになりました.しょうがないので
とりあえず不自然じゃないようにそこの部分まででフェードアウトすることに
なりました.で,このトラブルのためまたもや結構時間をくってしまい,ここ
でタイムリミットがきてしまいました.
四日目終了
今日は比較的よく進んだ方でした.まあ,僕等がレコーディングの作業自体に
なれてきたということもあります.でも,途中でキーボードのトラブル(音が
違うとか鳴らないとか)が結構あって,それがなければもうちょっと早く終っ
たのに,という気はしていました.
で,どうする?
今日で何としても終らすつもりだったので,次の予定は取っていませんでした.
でも早くやって次の作業に移りたいということもあり,2時間休憩して再び午
前2時から録音を開始することになりました.
五日目 ( 2月8日 )
すでに8時間録音した後の追加録音だったため,疲れていたし,眠くもあった
が,とりあえず(?)最終録音ということでなんとかやる気はありました.とり
あえず終りしだい帰る,というやり方にしたため,はやく終らしてかえろう,
という気持ちになっていました.
今日の予定
今日は,残っていた屋形参上とPOWER OF SPRING WINDのボーカルと,クローバー
のギター両方と,コーラス類とボンゴをやることになりました.時間がかかり
そうなものはほとんど終っていたので,そんなに時間がかかるとは思えません
でした(過去形).
さあ,開始!
ボーカルを連続でとるのはあまりよくないと思ったので,ボーカルとギターを
交互に採っていきました.比較的順調にいっていたのですが,
誤算15 えーっ,消えてたのー
気づいていなかったのですが,CHANGE MYSELFのクリーンな音のバッキングが
いつの間にか消えてしまっていました.したがって再びその部分を採り直すこ
とになり,これにより少し時間がとられてしまうことになりました(まあこん
なものは後々に控える大トラブルに比べれば大したことではなかったのですが...)
それで,ギターとボーカルをとり終えて,次はヤカタカタブラと屋形参上に入
れようといっていた山貫のボンゴを録音することにしました.
誤算16 山貫ボンゴごめん
で,屋形参上とヤカタカタブラのボンゴをとり始めたのですが,うーん,なん
かぎこちない感じがします.別にリズムからずれてるわけではなさそうなんで
すがなんかしっくり来ない.しばらくやれば慣れるかなと思って何回かとり直
しをしてみましたが,やはりしっくりきません.まあ,普段からボンゴをやっ
ているわけではない
し,なれてないからしょうがないといえばしょうがないのですが...結局ボ
ンゴはほんの一部を残して採用されぬままに終ってしまいました(ほんの一部
というのがどこかというのはヤカタカタブラを最後まで聞けばわかります).
でも,ほんの一部であろうとなかろうと,彼には”パーカッション”の称号が
与えられたのだから本望でしょう.もっともっと時間があれば何とかなったか
も知れないんですけど...
そしてコーラス採り
そして最後にコーラス採りです.ボンゴのことなどもあり,これまでですでに
4時間以上消費していたので,やっと終れるという希望が見えてきた時期でし
た.コーラスなんかはすぐ終るでしょう,とタカをくくっていました.コーラ
スがあるのはヤカタカタブラ,CHANGE MYSELF,OVER THE TIMEの3曲でした.
誤算17 コーラスも時間かかんのー?
OVER THE TIMEに関しては,全然難しいところはなく,コーラス同士ではもる
こともないので,比較的短時間で終りました.コーラスの場合は,ちゃんと採
れてるかどうかをいちいち聞いて確かめる必要があったので,順調にいってい
るようでも結構時間がかかってしまいました.で,CHANGE MYSELFは,僕と杉
山君の二人なんですが,ハモリの音であるために,多少とり直しをすることに
なりました.でも,この曲のコーラスは普段からやっているし,二人でもある
し,まあ,許容範囲内の時間で終えられたと思います.しかし,問題はヤカタ
カタブラでした.普通の部分のコーラスは普段からやっているのと変わらない
し,難しいところもないんですが,後半の部分でレコーディング用にかなりコー
ラス関係をいじくっていて,突然ハモリをやることになったり,いつもはコー
ラスしてない部分にコーラスが入ってしまったので,結構NG続出で大変時間が
かかってしまった.何回もとり直しをしたけっか,何とか完成し,ついにレコー
ディング終了の時がやってきた(でも..).
レコーディング終了
そして,レコーディングはついに終了した.終了時刻はすでに8時だったので,
トラックダウン(録音した音源を音バランスとかを見ながら一つにまとめる作
業)は実は今日やるつもりだったが,後日にまわすことにした.とりあえず前
日と合わせて14時間も録音をしたわけだから,へとへとになって帰りました.
今後の予定
それ以降の予定としては,とりあえず26日に3時間でトラックダウンをして,
間に合わなかった分はまた予約してとろう,ということになっていました.な
んでそんなに日があくかというと,卒論の〆切や発表が重なるため時間がとれ
なかった,というのが原因です.なるだけなら26日で,全部終らせて,3月
5日に予定されていたライブにCDの完成を間に合わせたい,という気持ちがあ
りました.そんなところへ,トラックダウン前日の25日,こんなニュースが
飛び込んできました.
誤算18 スーパートラブル
電話はレコーディングスタジオからで,その内容はなんと録音した音源の
うち,いくつかが消えてしまっているというすさまじいものでした.ちな
みに消えていたのはヤカタカタブラのSaxソロとコーラス,POWER OF SPRING
WINDのボーカル両方,OVER THE TIMEのギターソロとサックスソロ,クローバー
のギターソロでした.なんか録音に時間かかったものばかりだったのでかなり
今後について不安を持ちましたし,もはや3月5日のライブにCDを間に合わせ
ることなどはとうてい不可能になってしまいました.結局,26日は唯一影響
がなかった曲であるCHANGE MYSELFのトラックダウンを行なって終ることにし
ました.26日はレコーディングスタジオの方が空いていなかったので,レコー
ディングのとり直しはできなかったのです.結局とり直しをする日はまた改め
て決める,ということになりました.
六日目 ( 2月26日 )
今日は結局トラックダウンを一曲だけやって帰る,という設定になっていまし
たので,準備とかを含めて一時間くらいで終って帰る予定でした.予約の方は
9時から12時までとっていましたが,途中でキャンセルすることも可能であ
る(今日できないのは向こうの責任であるため)ということでしたので,すぐに
帰ってしまうつもりではありました.
誤算19 トラックダウンも時間かかる
そこで話しを聞いてわかったことですが,なんとトラックダウンは一曲につき
最低でも一時間はかかるということでした.当初(なーんにもわかってなかっ
た時期)は
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